ローマの歴史と建築

2011.10.14

「すべての立はローマに通ず」のことばにあるように、ローマでは、街道の女王と呼ばれ石畳で有名なアッピア街道などが世界の物流と情報を束ねていた。ローマを中心とした、放射状に広がる道は世界に通じ、ローマの力と文化を世界に送り込んだのである。ローマへの道は総計十万キロにもおよぶ壮大なもので、ローマ帝国の力がいかに大きかったかがわかる。ローマの歴史と建築を語るときには、フォロロマーノという場所を抜きにしては語れない。カピトリーノの丘やユピテル神殿は聖地の役割を果たしていたからだ。ローマ人の心の原点ともいうべきところであり、周辺にある数々の凱旋門がその歴史を語ってくれる。ローマの建築では、トライアヌス帝のつくったトライアヌス市場が建築的には価値がある。いままで例を見ない建物だからだ。六階建ての建物には、百五十もの店が軒を並べ魚の生け簀をもった店まであったという。この商店街のアーチや壁のきれいな煉瓦積みはいまでも見ることができる。これほどの規模の整然とした店舗群は歴史的にみても画期的であり、現在同じ店があってもひけをとらないだろう。

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