私は五人きょうだいとして育ち、衣類は五段の整理ダンスの引き出しを一人一段ずつ使い、学習机は小学校高学年になって兄のお下がりをもらいました。身の回りのモノは少ししかありませんから、かかわりをもったモノに対しては、大切に扱うという態度をおのずと身につけていました。こんな生活体験をもつ私の目から見ると、モノ豊かに暮らしている今の子どもたちは、持ち物の量やモノのやりとりにはこだわるのに、ひとつひとつのモノに対しては愛着を持つことができず、一度手に入ったモノは大切にしないというところが気にかかります。
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五年生の家庭科の授業では、持ち物の整理整頓について学習するのですが、家庭での経験の乏しさのため、子どもたちが興味・関心を示さないのが先生方の泣き所になっています。やはりここは、家庭教育の頑張り所です。子どもの身の回りや個室が片付いていないと気にされているなら、必要なモノと不必要なモノを分けて整理するように言ってみてください。断固として命令を下すというような調子ではなく、「いいわよ、どうせ片付いてなくて困るのはあなたなんだから」という皮肉な調子でもなく、「片付いているといいことあるかな」と一緒に考えてみるのが効果的ではないでしょうか。