湿度、気温ときたので、次は「気圧」を取り上げよう。気圧とは大気の重さによる圧力のこと。だから、上空にいくほど気圧は下がる。一〇〇メートル上るごとに、気圧はおよそ一〇ヘクトパスカルずつ低下するので、五〇階(およそ高度一五〇メートル)の高さの気圧は、地表より約一五ヘクトパスカル低いことになる。一般に、地上の気圧の平均値は一〇一三ヘクトパスカルで、これを一気圧という。低気圧や台風が通過するときは、二〇〜三〇ヘクトパスカルは平気で上下するから、高層階と地上の気圧差くらいどうってことない……と思いきや、これくらいの気圧差でも急激に変化すると体調に影響が出ることがある。
[参考サイト]
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急激な圧力の低下が問題になるのは、よく知られているところでは、スキューバダイビングでダイバーが浮上するときだろう。いっきに浮上すると、水中の高圧力で血液に溶け込んでいた窒素が減圧のせいで気泡になり、それが血液の循環を妨げ、重篤な場合は意識喪失から死亡に至るとされる。この「潜水病」と呼ばれている病気は「減圧症」の一種で、防止するには時間をかけてゆっくり浮上することが肝要である。水中では、一メートル潜るごとに一〇〇ヘクトパスカルずつ圧力が増加する。そこを急速に上下すれば、体内外で大きな圧力差が生じ、それは大気中の比ではない。しかし、水中ほど大きな圧力差でなくとも、内耳がダメージを受けることもある。